マルケスよもやま話

マルケスよもやま話

文学は人をからかうために作られた最良の玩具である              ───アルバロ(鼓直訳『百年の孤独』より)コロンビア生まれの稀代のストーリーテラー、ガブリエル・ガルシア・マルケス(1927-2024)の作品、作品についての評論・...
書肆マコンドだより

書肆マコンドだより

書肆マコンド訪問記 駅から夢大通りを南へまっすぐ進み、十六号線を横切り、リバティ通りとの交差点で右に折れ、二つ目の角を左に。左手の里芋が盛りの畑が途切れる角を右に入り四軒め、と教えられたとおり歩くこと十分あまり、この度の訪問先である古書店「...
マルケスのいる風景

マルケスのいる風景

内外の文学作品からマルケスまたはその著作が登場する場面、いわば他の作家によるマルケスのイメージを集めてみた。作家名【あ行】青木冨貴子  その年、夫ピート・ハミルはわたしの誕生日に何か特別のプレゼントを用意している様子だった[…] そして、そ...
マコンド図書館

マコンド図書館

あるわけがないものがあるから珍しい──五代目 古今亭志ん生マコンド図書館へ 黄色い土埃を舞いあげて単線の鉄路の上を蒸気機関車が重たそうにバナナ園の彼方へ走り去る。午前十一時、すでに空気は燃えるように熱く、湿っている。この光景はアウレリャーノ...